憑き物が落ちた。

もう会えないかもしれないと思った祖父は
入院生活のリズムに慣れたからなのか
私がお見舞いにいった翌日辺りから
元の調子に戻ったようで
病人なりに元気にしているらしい。

あの涙は何だったんだと思う反面
近い人の死を強く意識して
我慢する間もなく泣けたことに、
死に遭遇することが多くて
泣き方を忘れてしまったというか
理性で悲しみを抑えることを
身につけてしまった心は
完全には麻痺していなかったと
安堵していたりする。

何となく、憑き物が落ちたように
心が軽くなった部分があって
あの祖父を見たのは
偶然じゃなかったのだと思う。
  
   pink。

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