remember you。

キミの事を忘れたく無いのは
逝かせてしまった無念さとか
助けられなかった無力さを
戒めにするためではなくて
キミとの短く濃い数日間が
私の人生に刻み込まれた事を
思い出し続けたいから。

変わり無い毎朝の挨拶や
いつも綺麗に完食した入院食。
静かな寝顔。
わけもわからず入院させられて
わけもわからず検査を受けさせられて
痛かったり心細い思いをしていただろうけど
最期まで、そんな事を微塵も思わせ無い顔して
撫でられる事をおねだりしていたキミに
私は何度会いに行っただろう。

「救う」とかそんな綺麗な言葉ではなくて
あの、死を振り切ろうとする必死さ。

真夜中の緊急電話。
終わりという決断。
考えるよりも前に大泣きした。

キミの事を思い出すと、心が和むと同時に
もうこの世にはいないという事実に絶望する。
死が近い日々の中で麻痺させた心が揺れる。
「大好きだったから、悲しい。」
そのシンプルな感情を思い出せる。

大好きだったから、忘れたく無いんだ。

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