Zen。

麻酔の研修でボストン郊外まで来ているのだけど
滞在先は田舎で特に何もないから
週末ということもあってボストンまで出てみた。

久しぶりの都会。
4年ほど前に一度行ったきりだったけど
自分はやっぱり都会っ子だなーと思うぐらい
問題なく都会に溶け込んでいたと思う。
歴史もあって、正直、NYCよりも好き。

数日前に思い立って決めたから
あまりした調べをする時間もなく、
結局ボストン観光の王道である、
ボストン美術館に行った。

美術館は好きだけれども
絵の知識は全然ないから
もっと学びたいなといつも思う。
美術史と一緒に学ぶと
より一層面白いのだろうけど
なかなかそれにかける時間が無い。
時間もだけど、脳みそのスペースも。
昔は中学受験のお陰もあって
まあまあ雑学ネタを持っていたけど
もうダメだ。(苦笑)
ちょっと寂しい。

そんなコトを思いながら辿り着いた
日本の仏像コーナー。
照明が少し落としてあって
厳かな雰囲気があるのだけれど
入った瞬間、「静」に圧倒された。
日本人からして見たらいろんな仏像が
同じ部屋にあるという違和感は多少あるけど
「静」の存在感があまりに日本的で
今自分に必要なのはこれだったんだって
直感的に気がついた。

目を閉じて
心を静かにするように
深呼吸をしながら
周りを感じる。
体全体の緊張を解き
でも、芯は通したまま
空間に溶け混んでいく。

昔は部屋の隅まで
意識を広げることができたけれど
今日久しぶりにやって見たら
数メートル先の仏像に届くのがやっと。

心を静かにして自分を感じる。
考えることをせずに、ただ感じる。
感覚と呼吸とを合わせて
凝っている身体をほぐしていく。
自分を上手く感じられるようになったら
呼吸を意識しながら問う。
自分は今、何に捕らわれているのか。
考えることに集中しすぎて
呼吸が止まらぬよう気をつけながら。

これを「禅」と呼んでいいのか分からない。
だから「Zen」としておく。

毎日「動」の中を必死に生きていて
「静」を意識することがほとんどない。
たぶん、日本に帰るというのは
私自身が「静」になるんだと思う。
たとえ、帰る場所が東京という大都会でも。
それだから、こんなにも日本が恋しい。

そう思ってたら、墨絵をやりたくなった。
絵を描く時間なんて全然ない上に
独学で学べるほど簡単じゃないから
なかなか筆を持つことがないけれど
どうしても日本っぽいコトがしたい。
書道とか習ってたらよかったのにな。
西洋かぶれな我が家を恨めしく思う。(苦笑)
ホント、日本の文化知らない。


ボストン美術館にある小さな日本庭園。
足跡はご愛嬌www


少しずつでいいから学んでいこう。
短い時間でもいいから筆を触ろう。
私自身が欲しているから。
自分で「静」を創り上げなくては。



  

Comment

こんにちは。時々ブログを読ませて頂いてます。
いつも思います。
若いっていいなーって
悩みながらも頑張ってる生活が羨ましくてなりません。
私は、オバサンだから色んな可能性も狭められてきたけど
それでも、できる範囲でなにか可能性を求めて行こう、
行きたいと思ってます。
近くて遠い日本から彩さんのこと見守ってます。

2013.08.27(Tue) 12:12       ニホタン さん   #-  URL       

ニホタンさん

訪問&コメントどうもありがとうございます。
年を重ねるごとに可能性が狭められるというのは
20代に入った頃は理解できませんでしたが、
10代の頃の勢いはもう取り戻せないなと最近思います。
でも、その年を重ねないと価値がわからなかったり
年を重ねないと見えてこないことも多いでしょうから
その時その時を一所懸命生きるのがベストなのでしょうね。
応援どうもありがとうございます。
とても励みになります。

> こんにちは。時々ブログを読ませて頂いてます。
> いつも思います。
> 若いっていいなーって
> 悩みながらも頑張ってる生活が羨ましくてなりません。
> 私は、オバサンだから色んな可能性も狭められてきたけど
> それでも、できる範囲でなにか可能性を求めて行こう、
> 行きたいと思ってます。
> 近くて遠い日本から彩さんのこと見守ってます。

2013.08.29(Thu) 09:19       彩 さん   #-  URL       

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