見つめて受け入れて。

獣医療を行うのは問題ない私ですが
実は人間の医療は全く持ってダメなんです。
採血すら苦手。針の痛みは平気ですが血が苦手。
手術なんて考えただけで体がむず痒く、痛くなりそう。
家族や近い親戚の中では一番医療を理解していますが
一番人間の死を直視できてないと思います。

今回の一時帰国は家族や懐かしい友人に会い、
新たな友人の輪を広げられたという意味で
本当に充実していましたが、
それと同時に祖父母の老いや
人間の死について考えさせられました。

人間以外の生き物を対象とした獣医師。
それでも基本的な病状や病態生理は殆ど同じなので
人間の医療も嫌でも分かってしまいます。

私が一時帰国する直前から
顔や足のむくみが酷くなった祖母。
前々から心臓に問題があるのは知っていた上に
局所的ではなく全体的なむくみなので
真っ先に心不全を疑いました。
やはり心不全の兆候がでているという事で
外出を規制され、水分や塩分補給も規制され
楽しみを失い、活気が消えてしまいました。

心不全は薬などで進行を遅らせる事が可能ですが
完治はしない心疾患です。
祖母の病状がどのぐらい重いかは
医者と話したわけではないので知りませんが
祖母を直視するのが怖かったです。
まだ生きているのに、
主に精神的な理由で元気を失っていく祖母が
いきなり逝ってしまう気がして怖かったです。
その恐怖心は高所恐怖症のような
止めるにも止められない恐怖心。
一時帰国中に違う親戚が循環器系の問題で
突然亡くなったのも重なって・・・。
今思うと素っ気ない態度だったかもしれない。
でも、やっぱり怖かった。酷い孫ですね。

獣医療は人間を診ないと思っていましたが
診なくても分かってしまう事もあるのだと
痛感した今回の一時帰国。
逃げてばかりではいけないのだろうけど
どうやって気持ちの折り合いを付けていくか
探さなくては。

Comment

親孝行は親の居るうちに

人間気持ちの持ちようで良く聞く話ですが、やまいも直るとされているようです。すこしでもおばあちゃんの気持ちを和らげてあげることが償いではないでしょうか?
医療のことは判りませんが「いつもあると思うな親と金」です。

2012.05.28(Mon) 15:24       purotoko さん   #-  URL       

purotokoさん

「いつもあると思うな親と金」
本当にそうですね。
でも、こうやって親元を離れて
海外で過ごす事を選んだのでジレンマです。
年に会えるのは数回ですが、
祖母にももう少し手紙でも送ろうかと
思いました。

> 人間気持ちの持ちようで良く聞く話ですが、やまいも直るとされているようです。すこしでもおばあちゃんの気持ちを和らげてあげることが償いではないでしょうか?
> 医療のことは判りませんが「いつもあると思うな親と金」です。

2012.05.28(Mon) 19:48       彩 さん   #-  URL       

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