表も裏も耐久勝負。

エンデュランスという馬の競技があります。
その名の通り、耐久競技。
何十キロも走り、走破タイムを競うものです。
選手も馬もある程度の経験がないと出場できないらしいです。

今回北海道へ行った時にその競技会がたまたま行われ、
馬に慣れているということでお手伝いさせてもらいました!

エンデュランスは、存在は知っていたけれど、正直、興味のない競技でした。
決められたコースを走り抜く。
障害馬術や馬場馬術に比べれば基本的な動きは簡単。
私だってできるだろ~っと思っていました。

競技会開催の1週間弱前、実行委員の方が
進路の目印となるリボンを木などにつけるために
20kmコースを走るというので一緒に行かせてもらいました。

林や丘、時には道路をひたすら走り(軽速歩)、
当日選手が迷ってしまわないよう、リボンをつける。
最後の5kmぐらいは足が疲れてバランスが不安定になり
その不安定なバランスを支えようと足が無理し、
足首が痛かったです・・・。orz
今回の競技会、最長距離はなんと80km!!
20kmでダウンしていたらやっていられません。
完全に甘く見ていたな~っと反省。

けれども、その日は最高の快晴!
林の中も気持ちよかったし、鹿もクマの足跡も見られたし(怖)
丘の上から見渡す太平洋と町は絶景でした。
このときもカメラは持参せず・・・。だって危ないんだもん。

・・・

願いに願ったのにも関わらず、当日は雨。
しかも気温10度ちょいという寒さ。
予想をしていなかった寒さ。
長袖、タートルネック、トレーナー、フリース、雨合羽という
夏にはあるまじき冬服を着てても寒い!
北海道の夏をなめてはいけません。
トムラウシ山での悲劇が頭をよぎりました。
あぁ。お世話になった牧場のMさんが防寒着をもってこいと
助言してくれたお陰で低体温症にならずにすんだ・・・。

エンデュランス
競技会前日。騎乗して馬を慣らしてました。


私の仕事は獣医アシスタント。
主な仕事は獣医さんの判定やコメントを書くことでした。
長距離を走るため、途中で獣医検査があり、
それをパスできないと失権となってしまいます。
80kmの場合、30km+30km+20kmと3回に分かれていて、
両方の30kmコースと20kmコース後に、計3回の獣医検査があったのです。

獣医検査とは馬の健康診断です。
心拍数、腸音、脱水症状、筋肉の状態、歩様などを獣医さんがチェックします。
規定時間内に馬の心拍数が落ち着き、獣医検査で合格をもらえれば
次の道のりへと進むことが出来ます。
全距離を走り終えても、この獣医検査で不合格ならば
いくら距離を終えても失権という形になってしまいます。

20km、40km、60km、80kmと4つのグループがあったうえに
獣医検査へ戻ってくる時間帯は予想は出来ても皆バラバラ。
しかもグループによって検査の場所が違う。(2箇所)
そしてタイムなどのデータを打ち込むPCグループの位置も違う。
雨の中、風の中、芝生が田んぼ化しようが何しようが、
私含めた4人の獣医アシスタントはあちらへこちらへと走り回る。
獣医検査表が濡れないよう必死に頑張りました・・・!!
裏方の私達も選手とは違う耐久レースに参加していましたよ。

・・・

雨天を理由に棄権した人や、馬のハ行のため失権になってしまった人がいましたが
誰も低体温症にもならず、怪我で病院送りにもならず、無事競技会は終了しました。

寒い中待ったり、雨の中走り回ったり色々大変でしたが、
選手ではなく、裏方で本当に良かったと思いました。(苦笑)
馬場馬術や障害馬術と違い、よっぽどのことがない限り雨天決行。
ただでさえ慣れない土地で馬が緊張して扱いにくくなったりするのに
雨によって地面がぬかるんだり、前が見難かったり、寒かったり・・・。
馬体も気遣ってあげないといけないので体力的にも精神的にも負担が多かったでしょう。

ただ黙々と走るだけがエンデュランスではない!
初めてエンデュランスを経験しましたが、その奥深さを感じた気がします。

選手の皆さん、裏方の皆さん、お疲れ様でした~。



全部が終わってから温泉へ直行したのは言うまでもありませんね。(笑)

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